波乱万丈の人生を送りながらも、情熱と精神力があり、エネルギッシュな瀬戸内寂聴さん。
彼女は51歳の時に出家した女性僧侶です。
彼女の言葉はとても優しくて、人々を勇気付けるだけでなく、ユーモアにも溢れ、力強いものでした。
残念ながら2022年9月11日に亡くなってしまいましたが、その言葉は今でもたくさんの人達の心に残り、勇気を与え続けています!
そんな瀬戸内寂聴さんの、辛い時に読む名言や、我慢、笑い、子育て、病気に関する名言を紹介していきます。
辛い時に読む、瀬戸内寂聴の名言
若い時の苦労は買ってでもしたほうがいいという言葉があります。
それだけ、苦労から学ぶことの大きな意味があるのでしょう。
失敗や挫折、思い通りにいかない現実で苦労が多く、傷つき疲れてしまうときがあるかもしれません。
しかし、若さゆえに辛さを癒す力や治す力があることも強みです。

今の幸せは、あのときの苦労があったからこそあるのだと思える日が必ず来ます。辛さの渦中にいるとなかなか気づくことができません。
しかし、そんなときも自分を信じて前に進もうとする気持ちが大切なのですね。
過去は変えられません。
未来のことはわかりません。
今を懸命に生きることの意味を、この名言は教えてくれています。
今をどう生きたかが、自分の人生の軌跡になります。
今をどう生きるかで、未来が変わります。
揺るぎないマインドで、行動する、やってみることの大切さを教えられる気がしますね。
今は時期ではない、いつだってできる、いつかやれたらいいなと思い、行動に移すことを先延ばしにしてしまった経験はありませんか。

筆者もよくあります…。時間がないことや、したい気持ちを温めて、よく考えてから実際に取り組んだ方がいいような気がして、なかなか腰が上がらないのです…。
しかし、したいことを先延ばしにする習慣、クセこそが、人生後悔のもとだと瀬戸内寂聴さんは言います。
種を蒔かないと芽は出ません。
耕さないと土は柔らかくなりません。
やりたいと思ったことに対しては、とにかく行動に移してみることが大切です。
後悔しない人生を生きたいと思っているのであれば、まずは行動から変えてみましょう。

自分の仕事の愛し方、向き合い方は今でも筆者の大きな課題です。
仕事に対して誇りを持っていても、楽しいことばかりが仕事ではないので、時には逃げ出したい、辞めたいと思うこともあります。
そんなときに、自分がその仕事をする理由や意味を確かにし、喜びややりがいを見出すことで、その仕事に愛をもって取り組めるのではないでしょうか。
これは、自分の内面やスキルを磨き続けることの大切さを表す名言です。
何歳になっても、自分を省みる姿勢を大切にし、向上心や探求心を持って自分自身を磨き続けたいですね。

多面多岐な視野や独自のアイディアを生み出す視点を育む一つの手段として、本を読むなんかもいいですね。
筆者は『ユダヤ 賢者の智慧』という、タルムードは、ユダヤ教の口伝律法と学者たちの議論を書きとどめた議論集に関する本を読み、多面的な視野や答えのない問いを考える楽しさを知りました。
正直、大人になって自分の考え方が人生レベルで広がるなんて思いもしませんでした。
タルムードは、古代ヘブライ語で「学習」「研究」を意味します。
「なぜなのか」「自分ならこうする」という問いや思考は、自分自身を生涯かけて磨き続けることを助けてくれると強く感じました!
タルムードの説話に関する記事はこちらです。

この名言は、やるだけやってあとは托身の心構えが大切だと伝えています。
どんなに心を尽くし、事態に向き合ったとしても、思うようにいかないこともあります。
そんなときは、流れにゆだねましょう。
逃げずに向き合うことも大切ですが、時には「ノー」という勇気も人生において必要であることを伝える名言です。
人生をよりよく生きる手段として、様々な切り札が切れた方が選択肢が広まります。

自分に降りかかるもの、出会うものを必ずしも受け入れなくてもいいのだと思うことが出来れば、心が軽くなり無理をしないでいられる状況になりますね。
祈りというのは4種類存在すると言われています。
1.願うこと…これはよくお参りのときにする祈りです。何か叶えたいお願いをし、それを聞き入れてもらう形です。
2.感謝すること…願いが叶ったことに対する感謝から、自分が多くの助力によって生かされている事への感謝まで深さは様々ですが、
3.訪ねること
4.コミットすること
しばしば人は、願いが煩悩や欲に起因するものになってしまい、私利私欲のための願いを祈ってしまうことがあります。
しかし、「誰かに聞かれても恥ずかしくないか」という視点を持つことで、自分の祈りが正しいかどうかを判断する基準になります。
人生の中で、あるときふと、「自分は何のために生まれてきたのか」と自問するときはありませんか。
「何のために生まれてきたのか」という問いは、答えが1つの問いではなく、自分なりの答えを探す、いわば答えや正解のない問いです。
答えの一つとして、「誰かを幸せにするために生まれてきた」というのは、肯定的で、生きる希望が湧いてくる気がします!
「何のために生まれてきたのか」という問いは、人生かけて考え続けたい問いですね。
「言霊」という言葉があるように、言葉にはエネルギーがあります。
私たち人間は、思いを「言葉」として外に出すことができ、そのエネルギーで人や場に良いエネルギーを与えることも、悪いエネルギーを与えることもできます。
「いい言葉」を発するためには、自分の「思い」つまり精神の部分を鍛錬する必要があります。
例えば、嫌なことや辛いこと、理不尽なことが起こっても、感情をそのままぶつけることなく、心が揺さぶられないようになれば、自然と自分から出る言葉も変わってきます。
タレントのアンミカさんは、寝る前に「ハッピー・ラッキー・ラブ・スマイル・ピース・ドリーム」という幸せの呪文を唱えているようです。
まさに幸せのエネルギーが溢れる言霊です。
他にも、気分や運気が上がる前向きな名言を、アンミカさんは多く残しています。
アンミカさんに関する名言記事はこちらです。

目に見えないものとは、自分の心や人間関係に影響を与えるものです。
ご先祖様を大切に思う気持ち、愛情や絆を感じること、すべての出来事には意味があると捉えることなどは、すべて「目に見えないもの」を大切にすることです。

「目に見えないもの」を大切にすることは、自分自身の内側を深めることにつながり、その後の人生の価値観や考え方が変わりそうですね!
これは、自分という人間が唯一無二のかけがえのない存在であり、自信を持って生きることの大切さを伝える名言です。
これは行動に移すことの大切さを表した名言です。
瀬戸内寂聴さんは、尼僧ですが、小説を多数執筆したり、恋愛に積極的だったりと、アグレッシブに生きている印象があります。
周りからの目や評価にとらわれることなく、自分がやりたいことを後回しにせず、まずはやってみる気持ちと行動力が大切ですね!
諦めないことで、見えてくる世界が必ずあります。
仕方がないと思うのは私たちの心であり事実ではありません。
諦めずに最善の道を探し続ける姿勢を大切にしたいですね。
「笑う門には福来る」という言葉があるように、「笑顔」というのは人を幸せにする力があります。

筆者の家は仏教で、神仏を大切にする家でした。
筆者自身も、神様や仏様を、幼いことから身近に感じる環境にありました。
あるとき、感情に任せて物を投げたり、蹴ったりしてしまったときは、手を火傷してしまったり、足を捻挫してしまったり、不思議ですがそういったことが起こりました。
偶然といえばそれまでですが、当時小学生だった筆者は、悪いことはしてはいけないのだと子どもながらに思ったことを覚えています。
我慢に関する瀬戸内寂聴の名言
しかし、悲しいことは忘れ、辛いことはじっと耐え忍んでいきましょう。
それがこの四苦八苦の世を生きる唯一の方法ではないかと思います。
色々なことが起こる人生の中で、悲しいことや辛いことへの向き合い方を伝える名言です。
辛いこと苦しいことが起こるのが、この世の定めだと思い、だからこそ、前向きに生きようとする努力が必要ですね。
笑いに関する瀬戸内寂聴の名言
ある講演会の司会者が、「瀬戸内さんの元気という病気が、ますます重症になるようにお祈りします」と挨拶して、会場が爆笑の渦となりました。

筆者は好奇心旺盛な病気かもしれません(笑)
子育てに関する瀬戸内寂聴の名言
大人は皆、上から物を言い過ぎます。
そして、世の中は生きる価値があると感じてもらえるように大人が努力しましょう。
何か好きなことが一つあって、それを一生懸命できるということが人生の一番の喜びなんです。
病気に関する瀬戸内寂聴の名言
誰にも悩みを聞いてもらえずうつむいていると病気になります。信頼できる人に相談して、心をすっとさせましょう。

筆者は、内側に辛いことや悩み事をかつては溜めてしまいがちでした。
こんなことで悩んでいるなんて恥ずかしいと思われると勝手に思い込み、順風で健全な見せかけの自分を演じていました。
しかし、それが続くと、本当に体調が悪くなってくるものですね。
今は少しずつですが自分の心を開いて、悩みや困りごとを打ち明けることが以前よりも出来るようになりつつあると感じます。
心の風通しを良くするイメージで、溜まることがないように意識したいです。

筆者は、今まで病気は悪いものだという思いが強く、病院や健康診断が嫌いでした。しかし、この名言に出会い、恐れの気持ちが少しなくなりました。病気すら、神様の御意思のもとにあるのだと思うと、感謝の思いすら出てきます。
人間関係に関する瀬戸内寂聴の名言
一回の出会いは一度きりだと考えて、その出会いを大切にする具体的な取り組みとして、「心を込めた別れ方」をすることを、この名言は伝えています。

筆者は、「出会い」の「はじまり」を意識しても「別れ方」を意識したことはなかったので、この名言には驚かされました。心を込めた別れ方というのは、筆者のこれからの課題のひとつになりそうです。
これは、人というのは、多くの人々のつながりの中で生かされていることを示唆する名言です。
自分の行動や考え方は、自分と関わる様々な人々に影響を与えます。
しかし、他の幸せを考えて生きるうちに、自分自身もそれ以上の幸せをいただいていたという経験をした人は多いのではないでしょうか。
自分の内側から湧き上がる思いのままの愛、まさに無償の愛が、本当の愛であることをこの名言は伝えています。
自分が関わる多くの人に、この本当の愛情で接することの大切さを、瀬戸内寂聴さんは言っています。
例えば、親から子への愛は、見返りを求めることなどなく、「してあげたいから、してあげる」愛です。
無償の愛を伝える偉人の一人、マザーテレサも「家に帰って家族を愛してあげてください。」という名言を残しています。
マザーテレサの名言記事はこちらです。

人の良いところを見つけ、口に出し褒めるというのは、プラスの良いエネルギーに包まれます。

相手の良いところを、自分の内側に秘めて止めず、その人に伝えることが大切と筆者は思います。
正論で相手を追い詰めるのは、たとえ自分が正しくても、相手は嫌な思いをします。
自分の思いや考えを伝えることはもちろん大切ですが、相手の気持ちも聞き、バランスが大切ですね。
怒りを自分の感情のままに相手にぶつけるのは危険です。
自分も相手も、周りも誰もいい思いをしません。
怒りたい気持ちをグッとまずは抑え、冷静になることが大事ですね。
年齢を重ねると、人は変わることが難しいと捉える人は多いと思いますが、瀬戸内寂聴さんはそうではないと言います。
「生きている限り変わり続けることができる」と思うだけでも、現実は変わってきます。
それは、人の思いから行動につながり、現実が生み出されているからです。
マザー・テレサも次のような名言を残しています。
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
これは、人が変わり続けるための具体的なプロセスを表しています。
マザー・テレサに関する名言記事はこちらです。

これは、自分の価値観や、見方考え方に固着せず、相手の立場に立って物事を診たり考えたりすること、様々な視点で柔軟に物事を見ることの大切さを伝える名言です。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
瀬戸内寂聴さんの名言には、他を愛し、信じ、かつ自分自身も人生を公開することのないよう楽しむ気持ちが垣間見れました。
当サイトでは、様々な有名人や偉人の名言集を紹介しています。
同じように、夢や目標を追い求め続けた人生を歩んだ、ウォルト・ディズニーの記事はこちらです。

最後まで読んでくださりありがとうございます。
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