青山剛昌先生による大人気漫画『名探偵コナン』は、「真実はいつも一つ!」のセリフでおなじみの主人公コナンが様々な方法で難事件を解決していく大人気推理アニメです。
『名探偵コナン』は昨年30周年を迎えましたが、その人気はとどまるところを知りません!
今回は、その『名探偵コナン』に登場する個性豊かな登場人物の一人である、灰原哀(宮野志保・シェリー)の名言を紹介します。
大人びた喋り(ホントは大人)で、どこか不思議な魅力を醸し出す灰原哀は、多くの名言を残しています!
コナン(工藤新一)に言った名言、映画『国鉄の魚影』『ベイカー街の亡霊』『水平線上の陰謀』『銀翼の奇術師』『天国へのカウントダウン』『探偵たちの鎮魂歌』で放った名言、そして灰原哀のかっこいい名言セリフを集めました。
その言葉の一つ一つを考察していきましょう!
※ネタバレを含みます。
この記事を書いた人
人生に影響のある言葉を研究する主婦です。
家にある本は漫画を含めて1000冊を超え、「人生は思考から」をモットーに、歴史上の人物や漫画、スポーツ選手の言葉など様々なところから生まれる名言・格言を紹介します。
灰原哀のコナン(工藤新一)向けて言った名言

私も飲んだのよ。細胞の自己破壊プログラムの偶発的な作用で神経組織を除いた骨格、筋肉、内臓、体毛それらそべての細胞が幼児期のころまで後退化する神秘的な毒薬をね。
これは、原作コミックの18巻で言われた名言です。
灰原哀は、黒の組織を抜け出すために、自ら開発したAPTX4869を飲み、自身を幼児化させました。
これを言われたコナンは、さぞ驚いたことでしょう。
コナンが驚いた点は2つあります。
1つ目は、コナン(工藤新一)がAPTX4869を飲んだことを灰原哀が知っていた点です。
2つ目は、灰原哀もその同じ毒薬を飲んでいた点です。
灰原じゃないわ・・・。シェリー。これがあたしのコードネームよ。どう驚いた?工藤新一君。
これは18巻の「黒の組織からきた女」で、灰原哀が言った言葉です。
黒の組織の一員であったことを、コナン(工藤新一)に明かした場面です。
しかし、同じ黒の組織でも、工藤新一の命を狙う黒ずくめの男たちとは違うということに、コナンは徐々に気付いていきます。
わからないの!?あなたが事件をとけばとくほど、あなたが工藤新一だってことを証明することになるのよ!!
これは、劇場版『漆黒の追跡者』で灰原哀が言った名言です。
確かに、コナンは、黒の組織が絡んでいる事件も含めて、多くの事件を解決しています。
ただの「頭のいい子ども」では片づけられないような場面もあり、いつバレるのかハラハラさせられるシーンもあります。
灰原哀の方言に関する名言

方言は言葉につけたアクセサリー。外したければ外していいけど捨てちゃだめよ。それにはあなたがそこで育ったという大切なメッセージが刻まれているんだから。
これは、原作コミック53巻「1年B組大作戦」での名言です。
関西からの転校生・東尾マリアの心を救った、灰原の言葉で、自分が育った背景も含めて自分自身なのだという自己肯定感を強調する名言です。
マリアは自分が関西出身で他の子としゃべり方が違うことを気にしていました。
それがもとで、上手くコミュニケーションが取れず悩んでいましたが、この励ましでクラスに馴染めるようになりました。
あなたの出身地には、方言はありますか?
方言には、その土地ならではの温かさと魅力があり、人々の絆を深める役割があり、聞く人に親しみやすさを感じさせます。
また、方言は、その地域の歴史や独自の文化も反映しており、その土地の風土や人々の暮らしを感じ取ることができます。
一人一人が方言を大切に思うことで、自分自身や地域、文化も大切にすることにつながりますね。
そのような方言の持つ良さに気付かせてくれる名言ですね!
映画『国鉄の魚影』で言った灰原哀の名言

子どもの言葉や行動で、人生が変わることもある。私はそれを体験して変われた。
これは、劇場版でのキーパーソンである直美・アルジェントに向かって灰原が言った名言です。
子どもの姿である灰原に言われたことで直美の心にも響き、その後の行動へとつながりました。
当初、灰原哀は、自身の生い立ちが複雑かつ波乱万丈なこともあり、物事に対して悲観的でしたが、実際に歩美たちの言動で考え方や価値観が少しずつ変わり、ここまで来られました。
当事者だからこそ、説得力があり、相手の心に響く言葉が言えたのでしょう。
映画『ベイカー街の亡霊』で言った灰原哀の名言

お助けキャラがいないのなら、私達にとってのホームズはあなた・・・
灰原哀が、コナンなら難事件を解決してくれる期待と信頼を寄せていることが、この言葉から伝わってきます。
コナンなら、どんな難事件も解決してくれるという確信に近い思いが、灰原哀の中にはあるのでしょう。
映画『水平線上の陰謀』で灰原哀が言った名言
無理ね。人には感情があるもの。とてもかわりやすい厄介なシロモノがね。それが友情や愛情ならいいけど、嫉妬や恨みにかわれば殺意が芽生えることだってあるんだから。
光彦と歩美が、どうして人は人を傷つけたりするのか、 みんなが仲良く暮らせればいいのに、と話した場面で、灰原哀が返した言葉です。
人間は複雑な感情を持っており、コントロール次第で良くも悪くもなるということですね。
映画『銀翼の奇術師』で灰原哀が言った名言
工藤君…どうやら、あなたの辞書にもなかったようね…不可能の文字は……
不可能だと思えるようなことでも、コナンは諦めませんでした。
自分と同じ気持ちだったことを知り、このとき灰原哀は心強かったに違いありません。
映画『天国へのカウントダウン』で灰原哀が言った名言
私の気持ちなんて誰にもわからない
個人的に、『天国へのカウントダウン』は名言が多い作品だと思います!
この作品では、何といっても灰原哀の心情が泣ける、名シーンだと評判です。
灰原はかつて黒の組織の一員であり、組織を裏切ってコナンの味方になったキャラで、どこかミステリアスな雰囲気があります。
作中では、深夜に一人でどこかに電話をかけていた灰原哀。
「黒の組織と連絡を取っているのでは?」と疑われていました。
しかしそれは、亡くなった姉の留守電を聞きたかったから。
姉を失い、一人になってしまった寂しさを埋めるためだったのです。
しかしコナンは、この通話が黒の組織に感づかれると判断し、「気持ちはわかるがやめておけ」と忠告します。
普段の冷静な灰原なら聞き入れる場面ですが、この時は違いました。
「私の気持ちなんて誰にも分かるわけない」と取り乱し、自分の部屋にこもってしまいます。
痛みを心に抱えた灰原哀ですが、作中の中で心情が変化していくのも見どころの一つです!
筆者は『天国のカウントダウン』が歴代コナン映画の中でも特に気に入っている作品の一つです。
映画『探偵たちの鎮魂歌』で灰原哀が言った名言
「命を預ける」とは他人に生死を任せる意味で使います。
灰原哀は、コナンのことを信頼しており、また、命を預けたとはいうものの、絶対に助けてくれると信じているからこそ言えるのでしょう。
灰原哀のかっこいい名言

缶ジュースの自動販売機と一緒だわ お金を入れれば喉をうるおしてくれるけど、入れなければ何もしてくれないもの。 お金なんかじゃ、人の心は買えやしないのよ。
これは、アニメ329-330話(原作コミック39巻)で言われた名言です。
この言葉は、人の心というのは、お金で買えないほど価値があり、尊いことを示唆しています。
時の流れに人は逆らえないもの…それを無理やり捻じ曲げようとすれば…人は罰を受ける…
これは、原作コミックの20巻で言われた名言です。
灰原哀は、伏線とも言えるような意味深な発言をいくつか残しています。
その伏線の一つとも言えます。
真相は分かりませんが、黒の組織に関係する発言だと推測できます。
APTX4869の開発にかつて携わっていた灰原哀は、年齢に関する、若返りのような研究をしていたのかもしれません。
きっと言いたくても言えなかったのね「サヨナラ」はお互いの気持ちに針を刺す悲しい言葉だもの。
これは原作コミックの40巻で、アニメでは 421話~422話の「いちょう色の初恋」で言われた名言です。
いちょうを通した、小学生の博士とフサエ・キャンベル・木之下の淡い初恋のお話です。
筆者も、保育園の頃から毎日のように遊んでいた気の合う男の子がおり、初恋の人でした。
小学校4年のときに転校してしまったのですが、「サヨナラ」は言えなかったですね。
その後、お互いが大学生のときに共通の友人がいることが判明し、連絡がついて10年ぶりに会うことができたという、ドラマのような思い出があります。
結局その子とはそれ以上親しくなることはありまぜんでしたが、淡い思い出です。
きれいな薔薇にはトゲがあるように…いかにも善人ぶってる人ほど、腹の中じゃ何考えているんだかわかんないんだから…
この名言から、人は見た目では判断できないことが伝わってきますね。
灰原哀は、生い立ちもあり人を簡単には信用できないといった思いを持っており、人付き合いに対して慎重になっています。
そのような中でも、コナンや少年探偵団の3人とは信頼や友情のようなものが芽生えていることが時折感じられて、灰原哀の気持ちにも変化が起きているようにも見えます。
悪い人を凝らしめたい気持ちは分かるけどここは我慢して耐えて身を引くのも一つの勇気
米花総合病院のジョディ先生のところへ向かうシーンで、証人保護プログラムを断った灰原哀が歩美の言葉を回想している場面での名言です。
この名言に対し、歩美は次のように答えています。
「逃げてばっかじゃ勝てないもん!! ぜーったい!!!」
灰原哀は、歩美の、純粋でまっすぐな、力強いこの一言に心を揺さぶられたでしょう。
二人の真反対の考え、正解はないと思います。
大切なのは、選んだその道をどう生きるかです!
バカね…大切なのは その知識を誰に聞いたかじゃなく どこでそれを活用するか…今のあなたは私にとって 最高のレスキュー隊員よ!ありがと助かったわ…
原作コミックの28巻「小さな標的」、アニメでは212話~213話「きのこと熊と探偵団 前編/後編」で灰原哀が光彦に言った名言です。
知識はあっても、それを全員が活用できるわけではありません。
状況の判断力や理解度など、があって初めて役に立つ知識なのですね。
運命から逃げるなって言ったじゃない・・・。守ってくれるんでしょ・・?
これは、灰原哀が、かつて運命に対して後ろ向きな気持ちでしたが、コナンという信頼を寄せる仲間がいることで、運命から逃げずに向き合おうとする姿勢を示しはじめたことを表しています。
何もかも忠実に映し出すこの鏡でさえも真の姿を映し出してはくれないんだものね。
これは、原作コミックの23巻で言われた名言です。
鏡は、実物を忠実に映し出しますが、実際の真の姿というのは内面も含めてのことです。
見た目だけでは真の姿はわからない、良い人かどうかもわからないということを表した名言です。
しかし、真の姿を隠せるのは器用な人だと、筆者は考えます。
実際には、内面は多少なりとも外面やその人が持つ雰囲気に反映されますし、内面がにじみ出るものです。
この名言は、人は外見だけで判断できないこと、そして、私たち自身が内面を磨くべきことを教えてくれています。
そのメールアドレスは、決して開けてはならない・・・パンドラの箱なんだから・・・
これは、原作コミックの46巻、アニメではキッドと絡繰屋敷394話〜396話「奇抜な屋敷の大冒険」で出てくる言葉です。
ずっと引っかかっていたベルモットがメールを打つ様子の違和感が、メールアドレスのプッシュ音に起因するものだと気付いたコナン。
ベルモットが打ち込んだプッシュ音が「♪からすなぜ鳴くの…」で始まる童謡、「七つの子」の音階だったことから、“#969#6261”が黒ずくめのボスのメールアドレスだと割り出すことに成功します。
しかし、うかつに開けてしまえば、組織に消されることをコナンに忠告した言葉です。
黒の組織の一員だったからこそ、説得力のある忠告ですね。
サメじゃないわ…相手はイルカ…そう海の人気者…暗く冷たい馬の底から逃げてきた意地の悪いサメなんかじゃとても歯が立たないでしょうね…
これは原作コミック31巻での名言です。
この言葉の「イルカ」とは蘭のこと、「サメ」とは灰原哀自身の例えです。
蘭に対して、住む世界の違う人間だとしながらも、少なからず蘭のことが気になっている様子が伝わってきます。
バカね…よく見てみなさいよ工藤君のセーターの左側…袖の下から裾まで切って安全ピンでつないであるじゃない!それは左手が塞がったままセーターを着た証拠…だから悔しがる事なんてないのよ…あなたはね…
これは原作コミック63巻で言われた名言です。
蘭が、新一と手つないでる時に、時計型麻酔銃で眠らせたシーンで、 「でも、くやしいなー・・・ぜーったい離すもんかって心に決めてたのに・・・」 と蘭が言った際に灰原が心の中で返した言葉がこの名言です。
最後の「あなたはね…」が気になります!
あなた(蘭)は悔しがることはないけど、私(灰原)は悔しい(または複雑)だと仮定すると、つじつまが合うんですよね。
以上より、灰原哀は、コナンに好意を寄せているとも取れる言葉だなと感じました!
必死になって逃げ隠れする人をネチネチ追い回して炙り出すことに悪魔的な才能を持った人がオニなんだから
これは、アニメ第622話「緊急事態252(前編)」で灰原哀が言った名言です。
最初の方の缶けりで灰原が見つかったすぐ後に出た言葉です。
彼女が言うと、黒の組織を想起してしまいますね。
組織の被害を受けて泣いている人達は大勢いるわ…ただ、それが組織のせいとは気づいてないだけ…元の体に戻りたければ、今まで通りあの迷探偵を名探偵にし続けるのね…事件の依頼が増せば、いずれ彼らが関わっていた事件にぶつかるかもしれないわ…あはたが今までどおり真実を求め続けるのならね…
これは、灰原哀がコナンに、忠告ともアドバイスとも取れる言葉をかけた場面です。
江戸川コナンが、工藤新一だと黒ずくめの組織にバレないようにするには、蝶ネクタイ型変声機や時計型麻酔銃を使って、毛利小五郎が事件を解決したかのように見せかけなければいけません。
しかし、この先も真実を求め続けるのなら、いずれは黒ずくめの組織が関わる事件や、彼らの情報にぶつかるかもしれないとも言っています。
まあ… 安心しなさい…私の研究の目的はそんな夢のような薬じゃないわ…この地球のほとんどの人間にはその価値を見いだせない愚かしい代物…そう…この小さな国の女の子にしか必要とされない…雛人形のような物だもの…
これは原作コミック38巻で言われた名言です。
灰原哀が、組織にいたころ、どんな研究や薬の開発をしていたのかは、今でも様々に議論がなされていることです。
「この地球のほとんどの人間にはその価値を見いだせない」とは何かを筆者なりに考えてみました。
それは、老化や成長促進のようなものではないかと推測しました。
多くの人は、年を取りたくない、老けたくないと思い、いつまでも若くいたいと思うからです。
次に、「この小さな国の女の子にしか必要とされない…雛人形のような物…」の部分についてです。
小さな女の子にしか必要とされないものって何でしょう?
筆者は、「早くお姉さんになりたい」といった願望ではないかと考えました。
以上より、灰原哀は、若返り(こちらはAPTX4869でできる)や老化・成長促進を自由自在にできる薬の研究開発をしていたのではないかと推測します。
例えば、APTX4869で幼児化した身体を元に戻す薬とか。
実際に、限られた時間では、使用した回があります。
そう…私には…とても温か過ぎて…火傷しそうだもの…
これは、原作コミック45巻「丸見え埠頭の惨劇」で灰原哀が言った名言です。
博士の誕生日プレゼントのために少年探偵団みんなで釣った魚をプレゼントしようと考え、元太が黒鯛を釣って渡したシーンで言いました。
博士を想う気持ちが火傷するほど温かいと感じ、出た言葉です。
魚を素手で触ってはいけない、手を海水で冷やしてから出ないと人間の手はあたたかすぎて火傷してしまう、と言った場面と対比されて、より灰原哀の感情が伝わる気がします!
工藤君…?あなたは夢にも思っていないでしょうね…あなたはすでに…我々組織が半世紀前から進めていた極秘プロジェクトに…深く関わってしまっているなんて…
これは原作コミック19巻で灰原哀が言った名言です。
こちら黒ずくめの女。
これは、原作コミック36巻で、アニメでは301~302「悪意と聖者の行進」で言われた言葉です。
ブラックジョークですね(笑)
あなたがいたもの…あのクラスにあなたがいたから、冷静でいられたのよ…私と同じ状況に陥ったあなたがいたから…
これは、原作コミック19巻で、アニメでは130話で言われた名言です。
灰原哀にとっては、コナンがいたからこそ心強かったことが伝わってきますね。
私も彼を信じているから相棒としてね
解けるとしたら、この城のどこかに消え失せた、好奇心旺盛なミステリーグルメさんぐらい…かな?
時の流れに逆らって、死者を蘇らせようとしているのだから・・・
私はだれなんだろう。私には籍がないのよ
私ホントは…あなたとお似合いの18歳よ…
これは、原作コミックの20巻で言われた言葉です。
お茶目な灰原哀の一面が垣間見えますね。
はじめは、大人びていて、どこか色っぽい灰原哀は、20代前半くらいかと思っていました。18歳なのですね!
さいごに
いかがでしたでしょうか?
灰原哀の名言には、『名探偵コナン』の結末のカギを握るようなセリフが多くありましたね。
また、友情や仲間というものを知り、彼女の考えが徐々に変わっていったことも感じられます。
これからの展開も楽しみですね!
当サイトでは、他にもアニメの名言を紹介していますので、ご覧ください。

アンパンマンの名言~勇気・愛・仲間・ジャムおじさんの言葉~
誰もが小さい頃に一度は目にしたことのある、やなせたかしさんによる、子どもたちに大人気のアニメ『アンパンマン』 このアンパンマンには、純粋でまっすぐに私たちの心に届く名言が多く残っています。 今回は、勇気・愛・仲間に関するアンパンマンの名言、
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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