野口英世の、努力・正直・勉強・志に関する名言・格言を紹介します。
千円札の肖像としても馴染み深い野口英世さん。
彼はノーベル賞候補に挙がったこともある、有名な細菌学者でした。
そんな野口英世の人生から紡ぎ出される言葉にはどのような意味があるのでしょうか。
はじめに 野口英世はどんな人?
野口英世は、明治時代の1876年に福島県猪苗代町で貧しい農家の家に生まれました。
元の名は清作と言います。
清作が一歳半の頃、自宅の囲炉裏に落ちてしまい、左手にやけどを負ってしまいます。
それが原因で、清作の左手はこぶのようになり、指は動かなくなります。
左手のことで、「てんぼう」とからかわれ、いじめられたこともありました。
16歳で、左手の手術を受けます。
手術を受けたことで、医学の素晴らしさを感じ、医師を志すようになります。
21歳で医師の試験に合格し、高山歯科医学院や伝染病研究所、横浜海港検疫所などで働きます。
のちに名前を「英世」に改名します。
その後は清(現在の中国)でも働いていましたが、当時の最先端の医学を学ぶため、アメリカを拠点に世界で活躍します。
最終的にノーベル生理学・医学賞の候補に3度推薦されるほど、細菌学者としての地位を築いていきます。
しかしながら、黄熱病の研究中に自らも感染してしまい、51歳でこの世を去りました。
野口英世の努力に関する名言
野口英世の努力に関する名言を3つ紹介します。
野口英世は、お母さんが大変苦労して自分を育ててくれたことを身をもって感じ、そのことにとても感謝しています。
不自由な左手が原因でいじめられたときも、お母さんの優しく強い励ましで、打ち勝つことができました。
このことが、後の活躍への原動力となっています。
そのためには、まずどんな自分になりたいか、どんな未来にしたいかを思い描く必要があります。
そして、今自分に何が足りていないのか、何が必要か、マインドも含めて考え、行動に移すことが大切です!
野口英世の正直に関する名言
野口英世の正直に関する名言を2つ紹介します。
いくら能力があって仕事ができても、そこに人間力が伴っている必要があることを表した名言です。
仕事の業績や結果はあくまで産物であり、どんなに優れた功績を残したとしても、人としての中身や日頃の行いが良くなければ、それは実のないものとなってしまいます。
「徳を積む」、つまり善い行いを積み重ねることが重要です。悪い癖をなおし、良い方向に向かうよう自らを正して、正直に生きることが何より大切ですね。
野口英世の勉強に関する名言
野口英世の勉強に関する名言を2つ紹介します。
野口英世は集中力と努力の人といっても過言ではありません。
貧しい生い立ちや、ハンディを負った左手があるにもかかわらず、人の何倍も勉強し、世界にその名を馳せています。
当時の日本といえば、文明開化したての頃でした。
そのような時代背景の中で、一人の日本人が世界で活躍するということは、並大抵の努力ではないことが想像つきますね。
こんなエピソードがあります。
小学生の頃に、友人からいったいどんな風に勉強したらそんなに優秀な成績を収められるのかと聞かれたことがあります。
英世はこのように答えました。
「授業中に先生の言われることをしっかりと聞いているだけだ。」
おそらく、先生の言ったことをよく聞いたうえで、自分でよく考え、勉強していたことが伺えますね。
野口英世の人生には、たくさんの忍耐のいる場面がありました。
伝染病研究所の助手になりたての頃は、大学を出ていないということで雑用ばかりさせられました。
アメリカの医学者フレスキナー博士が来日した際の歓迎パーティでは、英世だけ別室で食事させられました。
アメリカへ留学してからも、15年間日本に帰ることはありませんでした。
忍耐とは、認められずに苦しみや辛さに耐え忍ぶことです。
信念を持って、あきらめずに努力し続ける姿勢を大切にしたいですね。
英世は、懸命に研究を続け、研究成果が世界的に高く評価されたからこそ、苦しいとき辛いときでも努力してよかったという思いがより一層感じられるのですね。
野口英世の志に関する名言
野口英世の志に関する名言を4つ紹介します。
この名言は、医師免許取得のために上京するにとき、野口が家の床柱に刻んだ言葉です。
目的を果たさなければこの場所には戻ってこないという意味ですが、その目的を果たすための努力が尋常ではありませんでした。
それだけ揺るぎない、大きな志を持っていたのですね。
貧しさや不自由な左手があり、いじめも受けたことがあっても、英世には支えてくれる恩師や友人がたくさんいました。
英世は逆境をも原動力として、夢に向かって歩んでいくのですね。
野口英世は、伝染病の研究のために、たくさんの死者が出ているアフリカへ行く決断をしました。
それを心配し、止めようとする友人に向けて言った言葉です。
なぜ自分がこの世界に生まれてきたのかを悟ったかのような、圧倒的な使命感がひしひしと伝わってきます。
このとき、英世は死を覚悟しています。
そして友人に、続けてこんな言葉を残しています。
「わたしはそれを完成させたいと思うのである。たとえ、わたしがそこで死を迎えるとしても、私は行くより他はないのだ。」
いかなる危険があろうとも、自分の生き方と使命に自信と誇りをもって、危険な地に果敢に向かおうとする野口英世は格好いいですね。
あなたは、今果たしたいと思う目標や志はありますか?
その道は、平坦な道ではないかもしれません。
相当な努力を要するものだったり、すぐには環境が整わなかったりと様々な試練が口を開けて待っているかもしれないのです。
しかし、自らが生まれてきた所以に気付き、歩み始めた人には、必ず助力者や良い方向に転ずる機会が現れます。
常に自分の願いを確かめ、揺るぎない志を持って、行動していきましょう!
この名言は、逆境に陥ったときこそ、それをチャンスだと良い方向に捉え、冷静に着実に、事態へと向かうべきことを示しています。
決してあきらめない、強いメンタルと揺れ動かない軸を持つことが大切ですね。
自分の貧しい生まれ育ちや、不自由な体を悲観することなく、「幸せ」とは自分自身の生き方・感じ方がつくりだすものだという、力強さが感じられますね。
志を高く抱いた野口英世らしい言葉です。私たちは、生まれた時代や親から受けた影響、育った地域や社会から流れ込んだものを誰しもが抱えています。
しかし、自分自身がどう考えて行動するかで、未来は全く変わります。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
「努力の人」とも言える野口英世。
揺るぎない志を持ち、人の何倍も努力を重ねて道を切り開いていった彼の言葉から学ぶことは多くありましたね。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
野口英世と同じく貧しい家の生まれ育ちで、努力を重ねて大統領になったエイブラハム・リンカーンの名言に関する記事も紹介していますのでご覧ください!
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