漫画『二月の勝者』に登場する先生達の1巻~21巻(最終巻)の名言を紹介します。
最終巻がとてもよかった。最終巻単体での内容ももちろんいいのですが、今までの話で積み上がってきたものがあるからこそ、その重みが感じられました。生徒たちが、勉強だけでなくそれぞれの境遇や問題に向き合い、葛藤しながらも一つ一つ乗り越えて成長していく姿に感動です。筆者は中学受験はどちらでも良い派でしたが、最終巻まで読んで正直考え方が変わりました。
『二月の勝者』には、個性あふれる先生達が登場します!
その中の、黒木先生、佐倉先生、桂先生、灰谷先生が言った、目標達成のために受験に役立つ名言を考察していきます。
また、柴田まるみの母や島津順の母が言った、母目線の名言も紹介します。
中学受験経験者であり、3児の母、大手学習塾で4年働いた経験もある筆者の経験や考察も踏まえて、紹介してきます!
筆者もこの漫画を全巻読みましたが、先生たちの説得力ある、心を揺さぶられる発言だけでなく、子どもたちが困難を乗り越え、少しずつ成長していく姿も見どころでおススメの漫画です!
『二月の勝者』黒木先生の受験に役立つ名言
黒木先生の受験に役立つ名言20選を紹介します。
家族の協力あっての受験ということを、家族全員が感じられるといいですね!
筆者が中学受験をした理由は、皆がしないようなことに挑戦したかったからです。中学受験が盛んな地域ではなかったため、独学でしたが、とりあえず小学校で習った範囲のことを完璧にして、その後応用問題に取り組もうと考えました。筆者の両親は、我が子のために塾探しや受験情報を集めるのではなく、合格に向けて頑張る我が子を応援するスタンスだったので、筆者はひたすら勉強していました。結果は不合格でしたが、小学校の復習ができたし、一生懸命努力した経験は残ったので、自分的には満足でした。
筆者も褒めて伸びるタイプでした。しかし、何事にも良い面と悪い面があります。できることをさらに得意に、苦手なことはじっくり向き合うことができる反面、競争心がないので、気付いたら出遅れてしまいます。適度な競争心も必要だと思います!バランスが大事だと感じました。
国数は、得意とまではいかなくても、苦手にしちゃいけない教科だなと筆者は思います。他の教科に取り組む際の考え方や読解の基盤となるスキルが詰まっているからです。数学は積み重ねの教科ですし、単元ごとに取り組んで苦手を早めになくしておきたいですね。また、推理力、情報処理能力、思考力、想像力など様々な力を高められる教科です。数学が苦手だと感じる人も多いかもしれませんが、ぜひしっかりと向き合うことをおススメします!
確かに、難問が解けないといけないと思うあまり、基礎問題をおろそかにしてしまうことは大いにあり得ます。しかし、点数が伸び悩んでしまう原因はそこだと思うんです。応用力は基礎力の上に積み上がっていくものですよね!
これは、黒木先生の自問自答の場面で言った言葉です。
親のためでなく、あくまで受験は子ども自身のためです。
確かに、中学受験は親が主導になる部分は大きいです。
しかし、その中学に入ってから何をするのか、さらにその先の人生をどう歩んでいくのかは本人が決めることです。
偏差値の壁は筆者自身も、自分の勉強で感じました。模試で一時的に偏差値62とか取れても、実際の自分の偏差値は58だなと感じました。偏差値60を突破するには、日頃からの勉強の習慣はもちろんのこと、物事を深く理解しようという姿勢が大切ですね。
これは夏期講習のはじまりの挨拶で、黒木先生が塾生たちに向けて言った言葉です。
範囲全部の復習をして基礎の穴を見つけ埋めていく作業はこの夏で終わりということを表しています。
ざるから落ちたものを拾い集め、ざるの穴を小さくしてまたふるいにかける…。
勉強とはそういうものです。
長期休みの時期の勉強がいかに大切かということですね!
「させられている受験」でなく「自分ごとの受験」が理想ですよね。
保護者面談で黒木先生が言った言葉です。
このように言われると、子どもの可能性を信じなきゃ、という気持ちにより一層なりますね!
放っておいて伸びるわけでは決してないですが、子どもにはいつでも計り知れない可能性が眠っていることを感じますね。
子ども自身だけでなく、親もこの気持ちを持っていたいですね!
子どもについつい言いたいことが出てきても、グッとこらえて、受験前の焦りを表に出さずに、平常心を装うことが必要なのですね。
この言葉は、カンニングをした疑いのある生徒の答案を見て、黒木先生が言った言葉です。
偏差値55までの学校だと、基礎問題の比率が多く、ひねった問題を出す学校は少ないです。
しかし、偏差値50台後半の学校になると、応用力・思考力を試される問題が多くなります。
努力して結果が出ると、自信になる。
努力せず結果が出ると、驕りになる。
努力せず結果も出ないと、後悔が残る。
努力して結果が出ないとしても、経験が残る。
努力をしてその日を迎えたのだったとしたら何も残らないことはない。
これは実際に、その分野を極めたあるときから、作問者の気持ちが分かるようになります。
問題には必ず作問意図があります。
筆者は、問題をつくる側になって初めて気が付きましたが、思っているよりもかなり、問題はよく考えられて作られています。
問題を「解く」のではなく問題あるいは学校と「対話」するといった表現の方がしっくりきます。
この問題は何をせよと言っているのか?
この問題は何に気付けと言っているのか?
一度自分に問いかけてみてください。
見える世界が変わります。
『二月の勝者』佐倉先生の受験に役立つ名言
「受ける」だけでは、授業が受動的なものになってしまい、与えられたものしかこなせませんよね。
しかし、自分の頭で考えるということは無限の伸びしろがあります。
自分の可能性を狭めてはいませんか?
自分はこのくらいだと無意識のうちに決めてしまってはいませんか?
「自分で考える」クセがつくと強いです。
そこから無限の興味・関心のある「知りたい」世界へとアクセスする手段を手に入れるのですから…!
『二月の勝者』灰谷先生の受験に役立つ名言
『二月の勝者』桂先生の受験に役立つ名言
桂先生の受験に役立つ名言3選を紹介します。
特色は学校によって全然違いますよね。制服がない、ミッション系、修学旅行が海外、外部進学が目指せる、その学校にしかない部活がある等…。
この言葉は、受験は本人がするものであっても、サポート体制は家族一丸となって取り組むことの必要性を言っています。
お母さんのサポート割合が大きいからこそ、家族の協力が大切ですね。
やる気スイッチを入れるのは自分自身です。
親の立場からしたら、受験前だというのにソファでゴロゴロしたり、スマホを触ったりなど、口を出したくなる状況があると思います。
そこはグッとこらえて、本人を信じましょう。
本気になるのが遅かった、と気付くこと自体も大きな学びです。
『二月の勝者』中学受験生の母親目線の名言
『二月の勝者』では、先生や生徒だけでなく、お母さんの葛藤や気付きの心情も細かく書かれています。
その中でも、不登校を乗り越えて、塾友達であるじゅりとともに難関中学合格を目指す柴田まるみの母の名言、家庭の問題を抱えながらも難関中学合格を目指す島津順の母の名言を紹介します。
柴田まるみの母の名言
子育ては、最終的には子どもが一人でも生きていけるようにすることです。
受験は、精神的に自立していくきっかけの一つなのかもしれませんね。
筆者は子ども可愛さのあまり、子離れできないことが目に見えていますが…。
ときには手を差し伸べるのを待って、見守る姿勢も必要ですね。
この言葉を思い浮かべると、いつかはつないでいるこの手を離す時がくるのだ、と寂しい気持ちになります。
筆者は3人の子がいますが、子育ては、本当に短いと身をもって感じます。
島津順の母の名言
子どもが生まれた時、もちろんですがお父さん・お母さんも親歴0年目です。
「子育ては親育て」という言葉があるように、親にとっても、大きな気付きや成長がもたらされます。
筆者は、手のかかる時期が一番幸せだと思います。
幸せなこの日を忘れないよ~、と自分への刻印も込めて子どもに言っています。
子どもは自然と成長しますが、親である筆者自身もともに成長し続ける存在でありたい思っています。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
受験の際に、お子さんと向き合うべき姿のあり方や知っておくべき内容が、黒木先生、灰谷先生、桂先生の言葉を通して語られていました!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
受験に役立つ名言を詳しくまとめた記事が他にもありますのでぜひお読みください!
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