冨樫義博さんによる、絶大な人気を誇る漫画『ハンターハンター』は、主人公ゴンが、父親ジンを探すために、ハンターとして、仲間とともに成長していく物語です。
個性豊かでユニークなキャラクターたちの絆の深まりと成長から目が離せません。
そんな『ハンターハンター』に登場する、主人公ゴン・フリークス、キルア、クラピカの名言を紹介します。
『ハンターハンター』主人公ゴン・フリークスの名言
これは、原作コミック5巻の37話で、ゴンがキルアの兄イルミに対して言った名言です。
ゴンがキルアとの友情をどれだけ大切にしているかが伝わってくる名言ですね。
イルミは弟のキルアに対し、「お前に友達をつくる資格はない」と告げます。
しかし、ゴンは弟のキルアにひどい扱いをするイルミの考えを力強く否定し、キルアを友達、仲間として大事に思っていることをまっすぐに伝えました。
ゴンのカッコよさが伝わってくるシーンでした!
これは原作コミック1巻の2話でゴンが言った名言です。
この名言は、次のような場面で出ました。
ゴンと行動を共にする二人が、互いの言葉に怒り決闘をすることになり、それを止めようとした人物に、ゴンが以下のことを話しました。
『「その人を知りたければ、その人が何に対して怒りを感じるかを知れ」ミトおばさんが教えてくれたオレの好きな言葉なんだ。オレには、2人が怒っている理由はとても大切なことだと思えるんだ。」』
相手の、怒りの感情は表面上のものであり、その奥には、譲れない思いだったり、人生でその人が大切にしてきたことが隠されています。
「その人は、何に対して怒りを感じているのだろう?」と、相手のことを知る姿勢で関わることで、見えていなかった感情や相手の思いが分かるようになるかもしれません。
どちらを選んでも本当の正解じゃないけど、どちらかを必ず選ばなくちゃならない時… いつか来るかも知れないんだ。
1巻3話でゴンが言った名言です。
ドキドキ二択クイズで、親と恋人どちらを助けるか聞かれて、「答えは沈黙」でした。
この名言では、答えのない問いを求め続けることの重要性を伝えています。
答えがないからといって、問い続けるのをやめるのではなく、時には悩み、葛藤しながらも求め続けることに意味があります。
答えのない問いにこそ、自分の人生の願いや使命に関わる、重要なヒントが隠されている場合が多いです。
世の中には、答えのある問よりも、答えのない問いの方が多いかもしれません。
これについては、特に社会人になってから、より感じます。
答えのない問いを求め、議論することや問うことの大切さを伝える、ユダヤ教の聖典『タルムード』に関する記事はこちらです。


筆者が夫と、大学時代の研究について話していた際のエピソードがあります。
筆者「K大学の研究って、何をしているのか、文献を読んでも理解できなかったなあ。」
夫「理解できる研究をするのは大学でやることじゃないよ。分からないから研究するし、考えるんだ。」
思ってもいなかった答えでした。
今の時代は特に、答えのない問いを求め続ける力が必要とされていると感じる名言でした!
これは原作コミック17巻166話グリーンアイランド編でゴンが言った名言です。
この言葉は、レイザーとのドッヂボール対決で、ジャジャン拳によってボールをパンチし、相手に当てると言う状態の時に言った言葉です。
ボールの威力を衰えさせないために、ボールを支えるキルアは毎回自分の手に大ダメージを受けながらも、ゴンのサポートをしていました。
その際にゴンたちと同じ仲間である、ツェズゲラが「キルアとポジションを変わる」と言った際にこの言葉を言っています。
キルアを心から信頼し、攻撃に集中できるからという思いが伝わる場面ですね!
また、手にダメージを負っていても、キルアなら大丈夫という思いもあるのではないでしょうか。
いかにゴンがキルアを大切にしていて信頼しているかが伝わってきます。
ゴン「もちろん キルアを紹介するよ! オレの最高の友達だって!!」
これは原作コミック18巻の184話グリーンアイランド編のラストでゴンがビスケに言った名言です。
ジンとはゴンの父親です。
父親に真っ先に紹介したい程、ゴンにとってキルアは大切な仲間なのでしょう。
また、ジンに会える日を楽しみに、それを希望にしているゴンの気持ちが伝わる場面でもあります。
結果的に、ジンにはまだ会うことはできませんが、いつかは、会えるシーンが何としても見たいと思う名言でした!
キルアといっしょにここに来れて…
ううん、キルアと会えて、オレ本当によかったよ!
これは原作コミック14巻の131話グリーンアイランド編でゴンがキルアに言った名言です。
父親であるジンが作ったゲームのグリードアイランドに訪れてすぐに、ゴンはキルアにこの言葉を伝えました。
仲の良い友達に、このような言葉を言うのは勇気がいることです。
思っていても恥ずかしくて言えないようなアツい友情の言葉を、まっすぐに伝えるゴンはカッコいいですね。
少年漫画の王道の友情シーンとも言えるような名場面でした!
どんなに感情を隠そうとしたって、ちゃんと心がある。
キルアの名前を出したとき、一瞬だけど 目が優しくなった。
これは、原作コミック5巻の41話でゴンがカナリアに言った名言です。
ミケとは、ゾルディック家の番犬であり、「試しの門を開けて入ってきた者は攻撃するな」とだけ教えられており、それ以外はたとえ知っているものでも否応なく、何の感情もなしに攻撃します。
ゴンでさえ、ミケの目を見ただけで怯え、「あいつとだけは戦いたくない」と言う程。
カナリアは、ゴンに「それ以上進むと強制排除する」と忠告し、門番として立ちはだかりました。
忠告を無視したゴンが歩みを進めると、すごい勢いでステッキを振るい、何度近づこうとも通させはしません。
しかし、カナリアはミケと違って感情がある。キルアの名を口にした一瞬だけ目が少しだけ優しくなったことをゴンは見逃しませんでした。
折れた彼女は涙を流しながら、キルアを助けて欲しいと告げた名場面です。
ゴンの、人を見る観察眼に驚かされるシーンでした!
今はすごく遠い処にいるけど、いつか会えると信じてる。
でも、もしオレがここであきらめたら一生会えないような気がする。
だから退かない。
これは、原作コミック4巻の34話ハンター試験で、ゴンがハンゾーに言ったセリフです。
ハンゾーと1対1による対決で、やられそうになった時にゴンが言ったセリフで、ゴンの意志の強さと固い決意が伝わる場面でもあります。
強い意志を持つことや諦めないことの大切さが伝わる名言ですね。
この言葉により、格上であるハンゾーが試合を放棄した名場面でもあります。
ミトさんオレにウソつく時、絶対にオレの顔みないもんね。
これは原作コミックの1巻1話でゴンが育ての母(叔母)であるミトに言った名言です。
ゴンはミトを「母」として敬愛しており、同時によく観察をしていて、彼女の人間性を深く理解もしています。
また、確定的な描写はありませんが、ミトも同等に「息子」としてゴンのことを寵愛し、本当の息子のように大切に思っていることが伝わってきます。
ではミトはゴンにどのようなウソをついたのでしょうか。
それは「本当はミトが裁判でゴンの養育権をジンから奪い取ったが、ゴンにはジンがゴンを捨てたと伝えていたこと」です。
ゴンを思うあまりのウソですが、父親から捨てられたと聞かされるのは非常に辛いことでもあります。
ゴンは、本質をしっかりと見抜いており、「ジンはゴンを捨てたわけではなく、ハンターとしての仕事に邁進していること」を知っていました。
ゴンの観察眼の鋭さが伝わる場面ですね。
これは原作コミック28巻299話でゴンがピトーに言った名言です。
これは原作コミック19巻199話でゴンが言った名言です。
『ハンターハンター』キルアの名言
これは原作コミック14巻131話でキルアがゴンに対して心の中で放った名言です。
ゴンが「キルアと会えてオレ、本当によかったよ!」と言った際のキルアのセリフです。
キルアは、ゾルディック家の一員として、本当の仲間と心を通わせることのない寂しい人生を送ってきたのかもしれません。
ゴンの素直でまっすぐな心に触れるうちに、キルアの心も変わったのでしょう。
これは、原作コミックの2巻13話でキルアが言った名言です。
自分で選択することは人生においてとても大切です。
人生の主導権が自分でなければ、本当に自分がやりたいことをできなかったり、心から楽しいと思える機会が少なくなったりしてしまいます。
あなたは、心からやりたいと思える仕事に就いていますか?
もし、学生さんであれば、将来の夢は決まっていますか?
もしまだ、見つかっていないのであれば、「自分が本当にやりたいことは何だろう?」「どんなことをしているときが一番ワクワクするだろう?」と自分自身に問いかけてみて下さい。

筆者の親は公務員で厳格、古風な考え方だったので、ネットビジネスや資産運用など、当時の筆者が興味関心を持っている事を話しても、はじめは否定的な意見を言われました。
しかし、あきらめずに努力する姿を見せることで、今では、筆者のすることを応援してくれています。
また、将来の夢ややりたいことは、いくつもあっていいと思います。
実現するかどうかは置いておき、こうしたい、こうなれたらいいなとヴィジョンを描くことがまずは大切だと思います!
これは原作コミック24巻の255話キメラアント編でキルアがイカルゴに言った言葉です。
ハンター試験編では、友情はおろか友達という存在すら知らなかったキルアですが、仲間への思いやりや信頼を感じられる一言ですね。
自分から心を開いて、ここまで言えるなんて、キルアの心の成長が感じられます。

こう言われると、ついつい気を遣ってしまう相手や、まだ関係が浅くて心を開ききれていない相手にでも、自分から心を開く努力をしようという気にさせてくれる言葉ですね。
サポートし合うのは当たり前、お礼を言うほどのことではないと言われると、緊張が解け、一緒に頑張りたいという気持ちになります!
これは原作コミック31巻の321話でキルアが父親シルバに言った名言です。
キメラアントとの戦いが終わりましたが、ゴンは「制約と誓約」により瀕死の状態になってしまいます。
それまでイルミの「針」によって暗示をかけられていたキルアは、妹「アルカ」の存在を思い出します。
アルカならゴンを救えると確信したキルアは、アルカに会いたいとシルバに申し出ます。
しかし、シルバに拒まれてしまい、その際に放った名言です。
「絶対に仲間を裏切るな」と、かつて言ったシルバの胸にも響いた言葉だったのではないでしょうか。
ここからは推測になりますが、シルバもかつて「仲間を裏切った過去」またはがあるのではないかと思います。
「救える友達を放っておくのは 裏切りじゃないの?」というキルアの言葉で伏線回収されたのか、または、今後の展開に向けてもっと深い意味が込められているのか、ストーリーの続きが気になる名言でした!
これは原作コミック12巻の104話で決断に迷った際にキルアが言ったセリフです。
迷っている時間があれば、とにかくやって行動に移すことの大切さを伝える名言ですね。
だからもし今度、逆にオレがお前を助けるようなことがあっても、お前もオレにありがとうとか言うなよ。
友達(ツレ)が友達(ツレ)を助けるのは当然だろ。
これは原作コミック24巻255話でキルアがイカルゴに言った名言です。
キルアが、他人に心を開き、成長していく様子が見られる名場面ですね!
これは原作コミック31巻327話でキルアが、アルカに「いない方が家族仲良く出来る?」と聞かれた際の言葉です。
兄弟愛が垣間見えるシーンですね。

誰か一人でも、心から自分という存在を認めてくれる人がいれば、心強いです。
筆者の一番上の子は、わりと頻繁に保育園の先生からご報告を受けることの多いやんちゃでわんぱく、我が道を行くような子なのですが、社会性や常識は教えつつも、息子の個性やアイデンティティを尊重し、彼を変えようとしないことが大切と、子育てを通して学びました。
一番の理解者になる、それは、他者を理解すると同時に自分自身をも理解し、成長する過程なのだと強く思いました!
15巻148話 キルアがグリーンアイランド編で2回目のハンター試験の際に、試験官に言ったセリフです。
キルアの強さが伺える一言です。
キルアは、ビスケとの修行中に一度ゲームを抜け出し、ハンター試験を再受験しに行きました。
その年の受験内容は、一次試験から受験生同士が戦いあうという内容で、2時間以内に他の受験生5人を倒し、ナンバープレート5枚を試験官の元に持ってくるというものでした。
念を習得し、さらにパワーアップしたキルアは、1時間半で全ての受験生をノックアウトし、全てのナンバープレートを回収してしまいました。
そしてネテロ会長から合格が認められ、正式にプロハンターとなりました。
『ハンターハンター』クラピカの名言
これは原作コミック1巻の2話にて、クラピカが船長から幻影旅団のハントを暗に反対された時のセリフです。
思いというものは、時が経つにつれて記憶から薄れていくものです。
しかし、この言葉から、怒りを決して風化させたくないという幻影旅団への強い復讐心がわかりますね。
これは、原作コミック1巻の3話にて、クラピカが「ドキドキ2択クイズ」のからくりを見破ったシーンでの名言です。
AかBかではなく「沈黙」が正しい答えだと見破ったクラピカの聡明さには脱帽です!
これは、原作コミック16話にて、ハンター試験三次試験で「こんな場合、左じゃねーとなんか落ち着かねーんだよ」と口にしたレオリオにクラピカが言った名言です。
直感で行動するタイプのレオリオに対して、どんな状況でも論理的に分析できるクラピカ。
対照的な二人ですが、ここでの意見は一致しましたね!
これは原作コミック68話にて、クラピカが念能力を発動したシーンでの名言です。
クラピカの念能力が明らかになった場面です。
『ハンターハンター』には主人公のゴン以外にも魅力的なキャラクターが登場しており、その一人でもあるクラピカ。
何といっても、能力の「鎖」は神秘的でかっこいいです。
まず、念能力には、強化系・放出系・変化系・操作系・具現化系の5種類と、例外で特質系があります。
クラピカは、普段は具現化系の能力者で、鎖を具現化し、指につけた5本の鎖それぞれに能力を割り振りました。
また、クラピカは目が緋色になった時だけ特質系の能力を発揮することができ、そのときの「エンペラータイム」の時に限り、全ての5能力を100%発揮することが可能です。
ここで、ダウンジングとは、棒や振り子などのツールを用いて、あるものを探査する占術の一種です。
導く薬指の鎖(ダウジングチェーン)とは名前の通り、ダウンジングできる能力であり、集中することで探したいものを探し当てたり、その人が嘘をついているかどうか見破る場面で使われます。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
漫画『ハンターハンター』の名言には、仲間を思い、成長していくゴンやキルア、クラピカの様子が伝わる言葉が多くありました!
当サイトでは、他にもアニメの名言を紹介していますのでご覧ください。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
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